他者が努力してあげた成果や功績を、自分のものとして報告したり、
評価の場面で自分だけが注目を浴びるように立ち回る人を指します。
また、自分が主導したかのように語ることが多く、
本人にその自覚がない場合もあります。
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・・・主な特徴・・・
・他者が作った資料や成果物、アイデアを自分が作ったかのように使う
・会議や報告の場で、自分の貢献だけを強調する
・表向きは「チームの成果」と言いながら、裏では自分の手柄として上に報告する
・成功のときだけ出てきて、失敗時は責任を部下に押しつける
・・・手柄泥棒をする人の感情や理由・・・
【1】劣等感と不安
自分に実力がないと感じている人は、
成果を出している他人を見ると焦りを感じます。
【2】承認欲求の暴走
「周囲から褒められたい」「上司に評価されたい」
といった承認欲求が過剰な人は、手段を選ばなくなることがあります。
【3】出世や保身のため
特に評価制度が厳しい環境では、「成果がすべて」となりがちです。
このような環境では、自分の立場を守るために他人の功績を奪ってでも
評価を得ようとする人が出てきます。
【4】共感力や倫理観の欠如
相手がどれだけ努力したかに興味がなく「自分が得をするかどうか」だけで判断している人もいます。
倫理的な価値観が弱く「それってずるいんじゃないの?」という発想すら持っていないこともあります。
・・・手柄泥棒に対してできる対策・・・
【1】自分の成果を明確に記録する
自分がどの部分を担当したかを、文書やファイルに必ず記録することや、
メールで自分の作業内容をまとめて報告する癖をつける。
【2】上司や関係者に直接共有する
手柄泥棒を経由せず、自分の言葉で成果を伝えることが重要です。
【3】チーム内での貢献を見える形にする
共同作業の場合も、役割分担や経過をチームで共有し、
誰がどのような貢献をしたのかを明確にしておく。
自分だけでなく、他人の功績も認める発言をすると、
公平な姿勢が評価されやすくなります。
【4】自分の信頼を積み重ねる
誠実に取り組む姿勢を見せ続けることで、
「この人がやった仕事なら間違いない」という評価が蓄積されます。
いざというときに味方してくれる人を得るための基盤になります。
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努力しても報われないという無力感が強まり、
挑戦を避けるようになる 不信感と疎外感 。
協力よりも自己防衛が優先されるようになってしまいます。
感情的にならず、事実と記録で冷静に対応するのが効果的です。
第三者の目線が入るだけで状況が変わることがあります。
『手柄を横取りする人』への対応について参考になればと思います。