【023】指示したことを忘れ、部下を責める上司

work

「指示したことを忘れ、部下を責める上司」には、冷静かつ戦略的に対応する必要があります。
責められた方としては、理不尽な気持ちになってしますよね。
しかし、このような上司はいるのも事実です。

・・・自身を守るためにできること・・・

【1】 証拠を残す(記録を習慣にする)
上司が言ったことや指示は、口頭で済ませずに記録を残すようにします。
メールやチャットで確認メッセージを送る。
※「言った・言わない」の水掛け論を防ぐことができます。

【2】 冷静に事実で返す
責められても感情的にならず、事実に基づいて淡々と返すことが重要です。
「念のため、その時のやり取りを共有させていただきます」など。
※反論ではなく「事実確認」の体で伝えると、角が立ちにくいです。

【3】指示はその場で復唱・確認する
その場で「確認」の時間をとると、上司の誤解や勘違いを減らせます。
「つまり、〇〇という理解でよろしいですか?」 「では、△△の方向で本日中に進めます」
※確認の文化を作ることで、責任の所在が曖昧になりにくくなります。

【4】 継続的であれば、転職や異動も視野に
頻繁に「責任転嫁される」「精神的にきつい」状況が続くなら、それはハラスメントの一種です。
記録を取って人事部や外部相談窓口に相談するか、
無理をしない範囲でキャリアを見直すのも選択肢のひとつです。

・・・『やんわり防御』の具体的な言い方・・・

基本姿勢:反論ではなく「確認」と「共有」のスタンス

【1】【過去の指示を忘れて責めてくる場合】
・NG例(感情的):「でもそれ、◯◯さんが言ったことですよね?」
・OK例(冷静・事実重視):「すみません、私の理解が間違っていたら教えてください。
以前〇〇というご指示をいただいたと認識しておりまして、その通り進めていました。」

【2】【「なんでそんなことをした?」と責めてくる場合】
・OK例(事実ベース):「〇月〇日の会議で、△△という内容で進めるようご指示いただいたので、
それに沿って動きました。」 「誤解があったかもしれませんので、今後同じことが起きないように改めて
確認させていただけると助かります。」

【3】【理不尽な言い分で怒られる場合】
・OK例(あくまで冷静に):「理解が足りなかった部分があれば、次から気をつけたいので、
どう進めるのがよかったか教えていただけますか?」
「もし今後の進め方について再確認したほうがいい点があれば、共有いただけますか?」

【4】【言い方をやわらげて距離を置くための緩衝表現】
「認識に齟齬があったかもしれませんので、次回は確認を徹底します。」

責任の押し付け合いにならないよう、穏やかな語調で話す ことや、
「ご指示」「認識」「確認」というキーワードを活用 「私が間違っていたら教えてください」
というクッション言葉を入れると角が立ちません。
とは言え感情的にこられる中、冷静な対応が必要になります。
まずは証拠を集めるなど、小さなことからやってみることがおすすめです。