【019】「過干渉な上司」には距離感と信頼のバランス

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「過干渉な上司」は、部下の仕事や考えに対して必要以上に介入し、
細かくコントロールしようとする傾向のある上司です。
部下にとってはプレッシャーやストレスの原因になることも多く、
適切な距離感が保たれていない状態です。

・・・過干渉な上司の特徴・・・

【1】細かすぎる指示・指摘
「そこまで言わなくても」と思うような細部まで口出しする
自由に進められるはずの業務にも逐一介入してくる 報告の頻度や方法を厳しく指定してくる

【2】常に部下の行動を把握したがる
外出先や休憩中の行動にまで干渉する
チャットやメールの返信が少し遅れるだけで催促する
常に「何をしているのか」を知りたがる

【3】自己流・自分のやり方を押し付ける
「私の時はこうだった」と過去の経験を頻繁に持ち出す
新しいやり方や考え方を受け入れず、自分の型にはめようとする
部下が工夫した結果より、自分のやり方に従ったかを重視する

【4】部下の思考や感情まで管理しようとする
「こう思ってるんでしょ?」と決めつけてくる
部下が黙っていると「何か不満があるのか」と詮索してくる 仕事以外のプライベートにも口を出すことがある

【5】任せると言いながら実際は任せない
「自由にやっていいよ」と言うが、結局あれこれ干渉してくる
途中で「それは違う」と差し替えたり横取りすることもある 完全に信頼して任せる姿勢がない

・・・過干渉の背景にある心理(上司側)・・・


部下のミスが自分の評価に響くことへの不安
「完璧に管理することがリーダーの責任」と思っている
支配欲や承認欲求の強さ 部下を「まだ未熟だ」と見下している感覚

・・・ 部下としての向き合い方・・・

必要以上に反発せず、一定の「見せる情報」を意識的に出す
「報告・相談・共有」を先回りして行い、口を出させる余地を減らす
境界線を少しずつ明確にし、「ここは自分に任せてほしい」と伝えるタイミングを見つける
可能であれば第三者(別の上司や人事)に相談して、健全な距離感を保つ支援を受ける

「過干渉な上司」は、良かれと思ってやっている場合もあるため、
真っ向から否定すると対立になりやすいです。
適切な距離感と信頼のバランスを取ることが、消耗しすぎず働くための鍵となります。