職場で意見を言わない人には、さまざまな背景や心の働きがあります。
それは単なる「無口」ではなく、心が閉じている状態かもしれません。
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・・・意見を言わない人の内側・・・
【1】失敗や批判への「恐れ」
「間違ったら恥ずかしい」 「否定されたら傷つく」
『自分をよく見せたい』心が強いと、逆に意見を言えなくなることがあります。
【2】周囲との調和を乱したくない
「波風を立てたくない」 「空気を読んでいたい」
これは『過剰な同調』という執着かもしれません。
本当の調和は、「率直な意見交換」があってこそ生まれるものと考えます。
【3】無力感や諦め
「どうせ言っても変わらない」 「誰も聞いてくれない」
変化の可能性を見失った心の状態とも言えます。
「沈黙して心を守る」のと「沈黙して逃げる」のは、似て非なるもの。
・・・関わり方のヒント・・・
「なぜ言わないの?」と詰めるのではなく、
「言ってくれると嬉しい」と伝える
意見を言う『場づくり』と『安全感』が必要
沈黙の奥にある心の声に寄り添うことが大切です。
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禅語でもありますように、
「知って語らざるは 忘るるに等し」
つまり、知っているのに言わないのは、何も言わないのと同じ。
知恵は『他者と共有されて初めて生きる』という考えがあります。
とはいえ、まず環境の整備等も必要ということです。
意見を言わない人について参考になればと思います。