【006】解釈とストレスの関係性とは?

work

仏教には「外界を変えるのではなく、自分の“ものの見方”を変える」
ことによって、苦しみを減らすという教えがあるそうです。


・・・具体的には・・・
『ストレスは“事実”ではなく、“解釈”から生まれる』

例えば、上司に注意されたという出来事でも、

○「否定された」と思えば、怒りや悲しみになる
○「教えてくれてありがたい」と思えば、感謝や冷静さに変わる

仏教では、こうした『心の反応』を細かく観察し、
「苦しみは外のせいではない」と見抜いていきます。

・・・仏教的アプローチ:3つの言葉・・・

【1】 諸行無常(しょぎょうむじょう)
すべての出来事・感情・人間関係は変化していくこと。
「ずっと続くストレス」など本当は存在しないと知ると、
今この瞬間の重さが軽くなるという考え。

【2】縁起(えんぎ)
物事は「さまざまな条件が重なって起きている」
例えば、誰かの不機嫌も
「相手の体調・育ち・考え方・タイミング」などの影響によるもの。
「私が悪いせいだ」と決めつけずに済むという考え。

【3】無我(むが)
「これは私の感情」「私の思考」と思い込まず、
ただ“現れては消える現象”と見るということ。
ストレスの感情に「私が巻き込まれる」から苦しくなる。
観察者として見ることで、“心の波”に溺れずに済むという考え方。

つまり『心がつくった悩みに、心が巻き込まれて苦しんでいる』
別の言い方として
ストレスは出来事そのものではなく、
『それにどう意味づけをしたか』から生まれるということ。
私たちにできることは
心の習慣を変えることです。

心のざわざわが続いている方へのヒントになればと思います。